e-sports専門学校ねえ
将来のことを考えて選択をすることが正しいとは俺は思わない。別に中卒でも良いし、なんなら選択肢によっては10代の時間を有効活用すれば幾らでも経験を積める。
ただ、e-sports専門学校なんてものにはやはり懐疑的にならざるを得ない。
というのも、まず前提として、「教育ビジネス」というのは相当な闇というか合法的な詐欺の最たるものだからだ。
教育というのは要するにサービス業であり、絶大な信頼の元に成り立つ行為である。目に見える商品とは違い、金を払って成果が出なくても自分の努力不足などで片付けられてしまう。故に、どういう人間が講師をやっているのか、どの程度教育の質が保障されているのかというのはとてもなく重要なのだ。
教育のノウハウはあるのか。講師になるための資格はあるのか。卒業生の進路はどうなのか。どういった人間が集まるのか。責任もって学生の将来を考えられる大人が集まっているのか。そこら辺をしっかり見てほしい。
e-sports界隈だけじゃないのだ。詐欺のような学校は今の時代有り得ないくらい多数存在する。
教育をうたいさえすればどんなに犯罪スレスレだったり内実と成果が宣伝と違ってもスルーされてしまうような現状があることは知っておいて損は無い。というか、社会の常識として「自分で努力し勉強出来ない奴はまず最初にカモられる」ということは本当に親が教えるべきだと思う。
一般論は置いといて、e-sports専門学校に行くメリットとして最初に考えられるのは1.楽しい 2.同じような人が集まることでコミュニティが出来やすい といったところだろうか。
ただ、今のゲーマーというのはだいぶ市民権を得ている。都会の大学で有名校なら必ず仲間は見つかる。そこにいる人は最低限の質は保障されている。
だから、個人的におすすめなのは普通に高卒で働きながらリアルのゲームコミュニティに所属するか有名校でサークル等に入ることだと思う。都会じゃないと人が集まらないから最低でも三大都市圏の中心部に住むことを推奨する。
そもそも、日本市場で制作側になるわけではなくプレイヤーとしてゲームで稼ごうと思うなら、今1番必要なのは間違いなく容姿とコミュ力である。残念ながら配信等の収入が今のプロゲーマーは非常に多く、大会の賞金で生活するのはかなり厳しい。接客業でもやった方が確実に為になる。
それに、ゲーム市場というのは流動性が高い。そこで重要となるのは時代の流れを読むこと、自分で新しいジャンルを研究する能力だろう。ここら辺は独学すべき事柄であり、学校で習うようなことではない。
何より問題なのが集まる人間の質である。「自分とは親しい人間5人の平均だ」という有名な言葉があるが、esports専門学校に集まるような人はもうこれは偏見まみれで申し訳ないが、しかし事実としてあまりレベルが高いとは言えないだろう。仮に学校側が優秀なカリキュラムを用意していても、いや、それ以上に学生の質というのは重要なのだ。
夢や希望を搾取するのは本当に金になる。モラトリアム期間を過ごすなら他にやり方がある。正直、学生側に問題があるとはいえないと思う。こういうことをしっかりと子供に教えてあげる大人がどうしてここまで少ないのか。子供のやりたいことをやらせるって人が最近は増えたが、知識も与えないで放任するのはただの責任放棄と変わらない。
リスクリターンを考えられない子供をだますビジネスは本当に悪の最たるものだと思う訳だが、果たしてあなたの通っている学校はどうだろうか。少し考えてみてもいいかもしれない。